こんばんは!

先週はまだ残暑のような汗ばむ陽気が続いていましたが、今日はかなり涼しく、もう半袖では過ごせませんね。

気温の変動が激しいので、体調管理には十分気を付けてください。

 

さて、先日、診察終了後に、大阪まで出向いて、外科セミナーに参加してきました。

先月も参加したのですが、テーマは『胆嚢摘出術』『会陰ヘルニア』でした。

どちらも当院で実施することのある手術手技ですが、知識のブラッシュアップにと勉強し直してきました。

夜遅くのセミナーにも関わらず、多くの先生方が参加されていました。

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「胆嚢」は肝臓で作られた胆汁を一次的に貯留し、必要に応じて十二指腸に流す役割を持っています。

この胆汁の流れの経路や、胆嚢自身に障害がみられた場合、『胆嚢摘出術』が適応となります。

「会陰ヘルニア」は肛門の左右、会陰部と呼ばれる領域に、お腹の中の腸・膀胱・脂肪などが脱出する病気で、便が出にくくなるなどの症状を呈します。

比較的高齢で去勢手術をしていないワンちゃんでみられることが多く、猫では極めてまれです。

軽度であれば、内科的な管理が可能な場合がありますが、多くは『会陰ヘルニア整復術』が適応となります。

 

病気の動物の診察をするうえで、僕たち獣医師の役割は、それぞれの病気の病態、内科的・外科的治療法とそのメリット・リスク、予後などを正しく伝えること、その中でできるだけ多くの選択肢を提示することだと思っております。

数ある選択肢の中から、治療法を選ぶのは、飼い主さんご家族であり、獣医師は、飼い主さんの選択を尊重し、最大限の力を発揮することに全力を注ぎます。

外科治療と聞くと、「痛くないかな」、「かわいそうだな」、「麻酔って怖いな」など、不安になってしまう方も多いと思いますが、セミナーなどで得た知識技術をしっかりと身につけ、自信を持って「手術」という選択肢を提示できるよう、日々努力していこうと思います。

 

『胆嚢摘出術』や『会陰ヘルニア整復術』に関わらず、「手術」のことや「麻酔」のことなど、何でもお気軽にご相談いただければと思います。

 

院長 加藤