こんにちは。獣医師の堀尾です。
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね☀
引き続き、熱中症にならないよう十分に気を付けてお過ごしください。
さて先日ロイヤルカナンのフードに関する院内セミナーを受講しました。テーマは「肥満」です。
突然ですが、皆さんはご自分のワンちゃんネコちゃんは太っている方だと思いますか?それとも痩せている方だと思いますか?
当院に来られる方の中にもワンちゃんネコちゃんの体型を気にされている方がいらっしゃいます。
↑写真はセミナーの様子です。二階のセミナールームでスタッフ全員で受講します。
体型を判断するひとつの目安は「肋骨(あばら骨)に触れるかどうか?」です。
胸のあたりを横から触ってみたときに、「あ、これ肋骨だな。」という骨の感触がわかるくらいであれば、ちょうど良い体型。
触っても骨の感触が分かりにくければ、太り気味。
触らずとも見るだけで肋骨が浮いて見えていれば、痩せ気味です。
ただし、これはそれぞれのワンちゃんネコちゃんの種類や骨格にもよりますのであくまで目安です。
是非いっしょに体重も定期的に測っていただき、数値の増減とともに判断することをお勧めします。
肥満は何よりもまず予防が大切です。太ってから痩せるのは大変です💦
そのためには日々の食事管理がとても重要になります。
具体的にはどうしたらいいの?という方にまずは「ご飯のグラム数をきちんと測ること」をオススメします!
だいたいスプーン一杯くらい、では日々の食事量にばらつきが出てきてしまいます。
いっしょに体重も測りながら2週間くらいの体重の増減をみて、だんだん体重が増えていれば少しご飯の量を減らし、体重が減っていれば少しご飯の量を増やして調整しましょう。
体重がほとんど変わらなければご飯の量がちょうどよい量ということですので、引き続き体重を見ながら維持していきましょう。
現在すでに太っているワンちゃんネコちゃんのご飯に関しては、現在の体重でご飯の袋に記載されている給与表通りに与えてしまうとさらに太ってしまいます。
ワンちゃんネコちゃんのもともと持っている基礎代謝量は体重が増えてもほとんど変わりません。
すでに太っているワンちゃんネコちゃんの給与表は現在の体重ではなく、「目指す理想体重」の欄を見るようにしましょう。
さらに肥満の予防にはご家族の皆さんのご協力が不可欠です!
ご飯をあげる人がしっかり測ってあげているのに、じつは別の人が知らないところでこっそりおやつをあげていた…
これでは残念ながらいつか太ってしまいます。
ワンちゃんネコちゃんの食事管理はご家族みんなで決めて、みんなで取り組みましょう!
またヒトの食べ物をあげるのもやめましょう。
特に加工された食品にはワンちゃんネコちゃんにとって過剰な塩分や、中毒を起こす食材が含まれている可能性があります。
↑院長先生のお弁当を狙うさくらちゃん。
食事はワンちゃんネコちゃんの身体をつくる大切な営みです。
最近うちの子太ってきたかな…、ご飯の食いつきが悪くなってきたな…。
何か気になる事があればお気軽に当院スタッフまでご相談くださいね!☆
獣医師 堀尾