こんにちは!
梅雨明けとともに一気に真夏ですね。
先日の15日(日)は臨時休診とさせていただき、スタッフともども、大阪へ、学会に参加してきました。
全国各地より講師の先生方や、参加される獣医師・動物看護師が集まり、複数の会場で様々なテーマに基づく講演が行われました。
今回、私が受講した講演のテーマは『肝臓』です。
『肝臓』は、「沈黙の臓器」ともいわれ、病状が進行しないとなかなか症状に出づらい臓器です。
それでも、体に必要な様々な栄養素の代謝・合成・貯蔵そして、有害物質の解毒など、とても重要な役割を担う臓器です。
当院では、毎年、春秋に健康診断を推奨するキャンペーンを行っていますが、無症状の動物さんで、最も異常値が出るのが『肝臓』です。
今年の春の健康診断でも、異常値が一番多かった項目は『肝臓』に関わる項目でした。
やはり、元気に見えても、定期的な健康診断は非常に重要ですね。
ただ、ひとえに「肝臓の数値が悪い」と言っても様々な病態があります。
それらを見極めるためには、血液検査だけでなく、レントゲン検査やエコー検査など、各種臨床検査を行い、総合的な判断が必要です。
病気によっては、肝臓への負担を和らげる食事管理、内服やサプリメントなどで経過を見ていくこともあれば、時に手術が必要になることもあります。
「沈黙の臓器」ということで、症状が出づらく、なかなか飼い主さんに理解していただくのが難しい病気かも知れません。
それでも、今回新しく得られた知識も踏まえて、ひとつひとつ丁寧に説明することで、病気のことを飼い主さんにもしっかりと理解していただき、ともに病気に向き合っていけたらと考えております。
そして、高齢な子はもちろんのこと、若くて元気そうに見える子でも、定期的な健康診断を受けましょうね。
大学の恩師や同級生、先輩・後輩からたくさんの刺激を受けた一日でした。日々、精進します。
院長